2月のロンドンのお祭り?ワイタンギデーとは。
こんばんは、マツコです。
今日は改装中のビッグベンと国会議事堂の写真からお送りしています。
週末、はじめてイギリスに行ってきました。ユーロスターを使って、ロンドン1泊2日の小旅行です。大英博物館やバッキンガム宮殿など、定番の観光地をまわり、ロンドンの雰囲気を楽しみました。
2月のロンドンのお祭り?コスプレした若者たちが大熱狂。
ケンジントン宮殿の近くにホテルを取っていたので、ランチを食べてから向かいました。すると、駅周辺には何やら大勢の仮装した若者たちが・・・
「Woohoo----------!!!!!!!!!!」
お酒の缶を片手に、大盛り上がりの若者たち。大学生くらいに見えました。
絡まれたらとビビって、遠目にしか写真が取れなかったのですが、コスプレしているグループが何組もいるのがお分かりになるでしょうか?
「なにかスポーツの試合でもあるのかな?」というような熱狂的な雰囲気で、グループ毎にみんなで同じコスプレをしていました。
チーム名とか書いてあるかなと思い、すれ違うコスプレのみなさんを観察していると、どうもスポーツのサポーターではない様子。「MARMITE」(マーマイト。イギリスの調味料らしい。)と書かれたお揃いの赤いTシャツと帽子を被った集団や、牛やキリンの着ぐるみを着た人たち、妖精のようなお揃いのチュールスカートとTシャツという寒そうでセクシーなお嬢さんたち、などなど。
インスタで写真を発見。様子はこんな感じでした。
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みんなめっちゃ楽しそう!ホテルの人に、今日は何かお祭りでもあるの?と尋ねると、
「Waitangi Day」ん?何それ?
「Newzealand Day」ニュージーランド?
あ、確かにニュージーランドの旗をマントみたいに巻いてる人いた!でも、ワイタンギデーって何?初めて聞く名前です。
ワイタンギデーとは?歴史的に大切な日でした。
ワイタンギデーについて調べてみました。
ワイタンギデーとは、1840年2月6日にニュージーランドの原住民マオリ族とイギリス王権の間で独立条約(ワイタンギ条約)が結ばれた日のことです。
18世紀後半、イギリス人探検家キャプテン・クックがニュージーランドに足を踏み入れて以降、ヨーロッパから訪れる開拓者と先住民であるマオリ族との間には争いが絶えませんでした。世界はまだ植民地時代、利権を求めて、ヨーロッパ各国はニュージランドを狙っていたのですね。
そんな最中、先住民のマオリ族とイギリスとの間でワイタンギ条約が結ばれました。この条約を機に、ニュージーランドはイギリス領となり、マオリ族もイギリス国民として権利が保障されることとなったのです。
しかし、実際にはその後のマオリ族は土地を少しずつ奪われ、不平等な境遇に置かれていったそうです。そして、それが後々紛争へと発展していきます。
1975年にようやく条約の再審議がなされ、マオリの権利が認められるようになりました。ワイタンギ条約が締結されてから130年以上も経ってからのことです。
今でもまだ問題は残っているようですが、ワイタンギデーはマオリ族の独立記念日であり、ニュージーランドがイギリス連邦王国のひとつとなった記念日として、今も祝日としてお祝いされています。
詳しい解説はこちら。
イギリスとニュージランドの祝い方の違い
ニュージーランドでは、民族衣装を着たセレモニー的なイベントがされていました。日本で言うと、はっぴを着て神輿を担ぐようなお祭りですね。
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対して、ロンドンではこんな感じ。日本でも建国記念日をお祝いする訳ではありませんから、イギリスでも同じなのでしょうね。
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わたし達が街中で出会った若者たちは、パブクロール( #waitangidaypubcrawl)の集団だったようです。海外ではパブクロールと呼ばれる飲み歩きが一般的なよう。みんなで一緒の仮装をして、昼間からお酒飲む・・・確かに楽しそう!
さらばロンドン!
「ビッグベンの改装が終わったら、また見に来たいな~」と私。
「改装終わるのは、あと2~3年後のはずだよ」と旦那。
おぉ、じゃあ出向が延長にでもならない限り、フランスにいる間にまた来ることは無理なのね。じゃぁ仕方ない。
改装中のビッグベンもレアだよね、ということで帰路につきました。
マツコ