メトロでスリらしき少女を目撃した話。
週末メトロで出掛けた時に、スリらしき少女を目撃しました。
その日は1番線を利用しました。
1番線はシャンゼリゼやルーブル、バスティーユなど、パリの観光名所の集まるエリアを横断しているため、観光客の利用者が一番多い路線です。そのため、一番スリが多いとも言われており、日本語で注意喚起のアナウンスが流れるほどです。
私の住まいからだと利用することも多いのですが、他の路線のメトロよりも走っている車体がキレイなため、普段は特に危なさも感じず、快適に利用していました。
この日は乗り換えをしようとシャトレ駅で降りました。
降車客が降り終え、停車していたメトロのドアが閉まり、メトロがゆっくりと走り出します。降りた人たちの流れにのって私たちはメトロの進行方向に向かって歩いていました。その時、何気なくメトロのドアの方を見たんです。
すると、
メトロのドアのガラス部分越しに、長財布のポケットひとつひとつをすごい速さでチェックする少女の姿を見ました。
直感的にスリだと思いました。
ゆっくりとはいえ走り出したメトロですから、その通り過ぎるドア奥の光景はほんの数秒のことだったのだと思います。お金を取り出す瞬間が見えた訳ではありませんが、あれは絶対スリだと思いました。
そう思ったのは3つの理由からです。
1つ目は、最近少女たちのグループによるスリが流行っているから気をつけろと夫の会社から注意喚起があったこと。
数人のグループで行動し、気づかれないようにターゲットを囲み、気づかぬ間に財布やスマホを盗む手法が多発しているのだとか。
2つ目は、そのメトロのそのドアの付近だけが異様に混んでいたこと。
その少女のいたドアの辺りだけ、肩がぶつかるくらいぎゅうぎゅうに人が乗っているように見えました。休日の昼間とはいえ、メトロの1車両だけがぎゅうぎゅうに混んでいることは少ないです。メトロのスリ集団は混雑を装って近づいてくると聞いたことがあったため、そうだと感じました。
そして3つ目は、その少女の動きの速さ。
背は周りの乗客の肩ぐらいだったろうか?定かではありませんが、とにかく顔が大人たちに埋もれるくらいの子どもが、すごい速さで長財布の内ポケット、外ポケットを見ていました。イメージは天才高校生がルービックキューブ回してるぐらいのスピード感。異様な感じが目に付きました。
ドア外からまる見えなのは手口として如何なものかと今になっては思うけれど、その目撃した瞬間はなんだか目を離せない怖さを感じました。少女の背中側に被害者がいたのかなと思うと、ドア外からアクションを起こしていたら何か変わっていたのかなぁ。。
危険を避けるためにも、フランスでメトロに乗るときは、
周りの様子を見て、混んでいる車両は避ける!
これは身を守るための最低限の【鉄則】だと思います。
体がぶつかるくらいの混雑って、なかなか珍しいですから。
混雑は単にダイヤの乱れのせいで、1本見送るとその後すぐ来た次の電車はスカスカなんてこともありますし、必ずしも危ない訳ではありませんが、ただでさえ狙われやすい日本人ですから気を付けてなんぼだと思います。
そんなタイミングではてなブックマークでこんなブログを見ました。
ミッチーなつかしい(笑)
周囲への無自覚な信頼ってところ、たしかにそうかもと思いました。
フランスでしようものなら日本人なら格好の獲物なのでしょう。
知り合いから聞いた話ですが、スマホでイヤホンして音楽聞きながら道を歩いてたら、いきなり音楽が止まっちゃって、何かなってみたらイヤホンの先の携帯がなくなってたっていう体験をした人がいたそうです。
たしかに、イヤホンの先に金目のものありますよ、ってアピールしながら歩いてるようなものですものね。
あまり行動を制限したくはありませんが、警戒心を持つだけでも違うって言いますから、意識していきたいものです。
警戒心、警戒心。
マツコ