フランスのデモと遭遇した時の話。警官たちの動きに注目してみた
先日、またフランス・パリでデモが過激化しているというニュースがありましたが、今日もそれにちなんだお話。
少し前に、デモと遭遇した時のお話です。警官たちの動きに注目してみました。
セーヌ川沿いでデモ隊と遭遇
年明け、マレ地区の方にお買い物に行く途中、セーヌ川沿いの交差点に人だかりを見つけました。
のぞいてみると、デモのみなさんがこちらに向かってくるところでした。
大きな声を上げるでもなく、パレードのようにゆっくり歩いてくるので、恐怖よりも生で遭遇したドキドキの方が上回っていました。
川沿いを歩いてくるデモ隊。橋は警察車両で塞がれ、市街地側の道路は警察が交通整理をしており、一時的に車が入らないようにされています。野次馬と警官たちでちょっとした人だかりになっています。
図にしてみた。
川沿いを歩くデモ隊。(図:カルガモの親子)
街側の店や建物に被害が広がらないよう、それぞれの交差点に人を配備して、進入を防ぐ警察。
(思いの外、可愛くできた♡いらすとやさん、ありがとう!)
デモ隊には近づくべからず
私たちは橋の向かい側の建物のあたりで、デモ隊を眺めていました。
そして、「すぐ離れよう」と夫。
「えー、もうちょっと近くで見たないー?」と私。
「あほ!石とか投げて来るかもしれん」と夫。
駐在中に野次馬でデモ隊に近づいて怪我しました、なんて笑えませんからね。
夫の言う通り、その場を離れることにしました。振り返ると、警官たちが野次馬の後ろに通りを塞ぐように並んでいました。
こういうシールド持った人たち。
こらはフリー画像ですが。ドラマや映画で見るSAT隊員たちみたいな人たちがいました!ヘルメットまでは被っていなかったけど、シールド持った人が並んでると、かなり迫力がありました。
(でも、野次馬の後ろで列作るってなぜ?
危ないから下がれーみたいな声も無かった気がするけど。
野次馬は自己責任ってことなのかしら。)
全然危機感を持っていなかった私も、シールドを持った警官たちを見て、本気で危ないやつだと感じました。デモ隊には近づくべからずということですね。
がんばる警官たちの裏側
デモ隊が来る前に、川沿いの道から離れ、その1本隣の通りをデモ隊の進行方向とは逆方向へ歩いていくことにしました。
すると、前から警察車両やら、装備を持った警官たちが走って来ました。悪いことしてないけど、ちょっとビビる私。
そのまま走り抜けてく警官たち。
先ほどまでいた交差点へ向かっていくのかと思いきや、通り過ぎ走っていきます。次の交差点で曲がったようです。
つまり、こういうことだ。
何部隊かいて、担当の道をデモ隊が通り過ぎたら、次は先回りして、通り過ぎるのを待つ、通り過ぎたらまた先回り・・・を繰り返しているのです。
え、走って行くの?めっちゃハードちゃう?
当然、デモ隊と並走していく人もいるのでしょうが、中にはわざわざ遠回りして走っていく人たちもいるんですね。たしかに車は並走できないし、あんまりそっち側を警官が走るとデモ隊を刺激しちゃうからかな。
市庁舎が近い場所だからというのもあるのかもしれません。オペラで遭遇した時はこんなにシールド持ってる人はいなかったように思います。
しかもこれを毎週やってるんだよね。
デモ隊の人たち大変だろうなぁって思ってたけど、同じくらい警察も大変ですね。しかも警察は仕事として出てるわけですからね。大変。ほんと大変。
以上、警官の皆さんの隠れた努力でした。
警察の皆さん、本当におつかれさまです。
邪魔にならないように、これからは近づかないでおきます。
マツコ